介護がんばりすぎてませんか?

在宅介護のあれこれを書いてます。

介護の資格 ケアマネージャー

ケアマネージャーは介護認定を初めて受ける時、ケアプラン作成、定期的な訪問があるので、介護サービスを利用するようになってからは一番お世話になる人かもしれませんね。

ケアマネージャーという言葉はよくつかうけれど、実際の仕事内容、資格を取るためには どうすればいいんでしょうね。

介護施設で働いていたりして、いずれはケアマネージャーになるつもり。という方にも読んでいただきたいと思います。

ケアマネージャーとは?

2000年に介護保険とともにできた資格で

「要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの(法第七条第五項関係)」と定義されています。

ケアマネージャー=介護支援専門員で、いわゆる介護のプロです。介護サービスが必要な人とサービス事業所のの調整役となり、訪問介護や通所サービスなど利用者にとって希望通りの事業所を決めるためや、現在利用しているサービスで利用者が不満に思っていることを伝えたりします。

ケアマネージャーの仕事

ケアプランの作成はもちろんなのですが、要介護者の問題点を明らかにしたり、自立した生活を送れるようにすることなどの目標を明らかにする観察力、把握するなどの課題分析力が求められます。

その他にも、介護保険サービスの利用で発生する介護給付金費の管理(給付管理)を事務員が行っている場合もあるようですが、基本的にケアマネージャーの仕事で事業所に対して介護給付がされるように国民健康保険団体に必要書類を提出します。

その他にも生活保護の申請の補助や、食事の支度が難しい利用者に対して宅配の食事の紹介など、介護の枠に収まらない事務的な面でも大事な役割があります。

ケアマネージャーの受験資格

ケアマネージャーになるためにはまず受験資格を得なければなりません。以下の受験資格は2018年以降のものです。

国家資格に基づく業務

医師、歯科医師、薬剤師、看護師、助産師、保健師介護福祉士、などの資格を有している。

生活相談員

特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護介護老人福祉施設などでの生活相談員としての業務。

支援相談員

介護老人保健施設での支援相談員としての業務

相談支援専門員

障害児相談支援での相談支援専門員としての業務。

主任相談支援員

生活困窮者自立相談支援事業などでの主任相談員としての業務。

実務経験5年

当該業務が『通算して5年以上であり、従事した日数が900日以上』であること。実務経験は試験日前日までカウントされるので、申し込み時点で『実務経験見込証明書』を提出すれば受験できるので、働いている事業所で確認しましょう。

ケアマネージャー試験の難易度

試験は年一回、秋(10月頃)に行われますが、合格率はどうなんでしょうか?

2015年までは、合格率が15~20%だったのに対して

2016年 13.1%

2017年 21.5%

2018年 10.1%

となっています。正答率は70%以上。

2017年が高くなっていますが、やはり難易度が高くなっています。介護保険も頻繁に変わりますし、利用者の状況も様々でいろんな対応を求められますから、難しくなるのは当然ということになってきますね。

ケアマネージャーの試験に合格したら?

無事に合格したら、介護支援専門員実務研修を受講します。研修時間は87時間(15日間の研修+3日間の実務)で、ケアプランの作成など実務的な内容になり、この研修が済んで、晴れてケアマネージャーとなります。

まとめ

ケアマネージャーとは一番密接に関わりますが、どうやってなるのかな?と思っていました。

介護保険も複雑になってきていますし、介護施設も色々な形な物がありますから、無事にケアマネージャーの資格を取れたといっても常に勉強が必要になりますね。

勉強もそうですが、利用者さんにとってより良い介護が受けられるように情報収取も怠らないようにしなければなりませんし、大変な仕事だと思います。

新しく出来た介護施設や介護サービスの事業所は必ずと言っていいほど居宅介護支援事業所に営業に来てパンフレットを置いていきますし、熱心なケアマネージャーさんは、自ら仕事の合間に情報収集のために見学に行ったり、自分の受け持っている利用者さんが利用する施設とマメに連絡を取り利用状況をチエックしています。大変な事です。

ケアマネージャーと一口に言っても本当にいろいろな人がいて、残念ながらこのように熱心な人ばかりではありませんし相性もありますから難しいですが、良いケアマネージャーと出会えたら、とても有意義な介護サービスが受けられるようになります。

ですからより良い介護サービスを受けようと思ったら、ご自分でもある程度の情報収集は 必要になってくきます。